第2戦 オートポリスサーキット
佐藤裕児 選手レポート
震災の影響で今回のオートポリス2&4が開幕戦となったST600クラス。 事前テスト無しでの開幕となりましたが、チームのポテンシャル、マシーンのパフォーマンスが高いので全く不安を抱く事無くサーキット入りしました。
練習走行
今回は木曜日からの走行枠が設けられ、私達にとってはこの事も不安要素を解消する一つになりました。
まずは久々の走行ということもあり、自分の体慣らしからスタート。徐々に慣れていき少しずつセッティングを詰めていきました。 この日の走行は計3本あり、セッションごとにペースも良くなっていき、自己ベストを更新しましたが最後に自分のミスから転倒。 この転倒で初日は終了し、メカニックさんの懸命な修復作業により翌日のART走行には完璧な状態で出走する事が出来ました。
ART走行
そのART走行。前日の転倒の影響も残ってなく順調に走行していましたが、この日から走行の4輪のラバーが路面に付着したせいか、なかなか良いフィーリングを掴む事が出来ず1本目を終了。2本目までの短い時間にメカニックさん、サスペンションスタッフさんとの話し合いによりセッティングを変更。2本目がスタートしましたが、今度は直前の4輪走行枠でOILが出てOIL処理を行なった際におがくずを撒き過ぎて全く走れる状況ではなく赤旗中断。ヘルメットの中もおがくずだらけで、この時に目におがくずが入ったようで違和感を感じましたが赤旗解除となり、リスタート。 変更したセッティングが良い方向に向かっている事を確認し最後にアタックをかけ自己ベストを更新する1分55秒9をマークしART走行は終了。
ノックアウト予選
2008年のJSB以来のノックアウト予選となりましたがQ1では前日のタイムを上回れず9位。これがヒート1のグリッドとなる為3列目イン側スタートが確定。Q2ではQ1の上位24台が出走。ここから最終セッションに進めるのは12台。確実に最終セッションに進む為、渾身のアタックをしましたがまたもQ1と同タイム。しかし何とか10位で通過し最終セッションに残ることが出来ました。 Q3の結果はヒート2のグリッドとなる為、重要な最終セッションでした。ですが、タイムアップする事は出来ず、ヒート1と同様9番グリッドが確定。
決勝 ヒート1
休む間もなく土曜日に決勝のヒート1が行なわれました。 絶好のコンディションでレーススタート。 しかし、スタート直後のストレート上で多重クラッシュが発生、赤旗中断。
仕切り直しとなった2度目のスタート。 今度は自分の前のライダーがホームストレートで転倒。避ける為に失速したところで次々と交わされオープニングラップは順位を落とし11位で通過。そこから追い上げのレースでしたが中盤2番手争いに追い付く事が出来、更にポジションアップを図りましたが、なかなか前に行く事が出来ず、レースも後半に突入。ここから動きがありほぼ毎週順位を入れ替える展開となりましたが逆に前3台が離れていき最後は5位争いに。最終ラップも激しい争いで何度も順位を入れ替えましたが、最後に交わされてしまい7位でゴール。
結果はとても悔しいものとなりましたが、ハード面、ソフト面に関しても多くの収獲があり今後に繋がるレースとなりました。
決勝 ヒート2
天気予報の急変により前日と打って変わってウェトコンディションに。 ウォームアップ走行でウェットの確認を行ないましたが全く良いフィーリングを得られる事が出来ず、決勝までに車体セットを大幅変更。 決勝レース、コースイン後のアウトラップでウォームアップからの変化を確認。グリッドにはリラックスして付くことが出来ました。
決勝スタート、クラッチミートは上手くいき1コーナーまでに順位を上げる事が出来ましたが、コース前半セクションで順位を落とし感触を掴むまでに数ラップを費やしてしまいました。周回を重ねるごとにペースは上がっていき中盤7番手を走行していましたが、そこから思うようにペースを上げる事が出来ず、徐々に後退。何とか最後まで踏ん張ろうと全力を尽くしましたが、自分の力不足で最後は13位まで後退しチェッカー。
今回は木曜からの走行、更にノックアウト予選、決勝はDRYとWETの2ヒートと結果は残りませんでしたが過去最高に多くの収獲のあったレースウィークでした。収獲があると同時に多くの課題、反省点も残りました。これらを改善して次の茂木は必ず良い結果を報告します。今大会も多くのご支援、ご声援有難うございました。