第1戦 茂木 GP250クラス
山崎 郡 選手レポート
練習走行
全日本3年目となる今シーズン、今年も開幕戦はツインリンク茂木からとなりました。
3月に入って2回、茂木で事前テストを行いました。茂木は得意なコースということもあり、気合を入れて臨んだのですが、いまひとつマシンセットが煮詰まらず、納得のいかないままレースウィークに入ってしまいました。
昨年同様、開幕戦茂木は木曜日から特別スポーツ走行がありました。マシンセットが煮詰まっていなかった僕にとっては、凄く有り難い2日間となるはずでしたが、木曜日の走行はマシントラブルに見舞われてしまいました。エンジンを載せ変えることになり、気持ち的には少し不安でした。
金曜日はようやくマシンの調子も安定し、集中して走りこむことが出来ました。自分のミスや、赤旗などで3回もタイムアタック失敗に終わり、結局タイムを出せずじまいで終わってしまいましたが、明日の予選に向けて凄くいいフィーリングと自信を得ることが出来ました。
予選
朝から天気に恵まれ、気温、路面温度共にやや高い状況で、予選が始まりました。ここまで思うようにいかず、凄くストレスが溜まっていたのを、この予選で思いっきり晴らしてやろう、と気合を入れすぎ、冷静さを失っていたのが、今回の最大の欠点でした。予選の2周目にハイサイドで転倒してしまいました。
運良くバイクは軽症で済み、その後コースに復帰することが出来ましたが、体を痛めてしまい、思うようなライディングが出来ず、予選10番手で終えることとなりました。
昨年もここ茂木の予選で転倒し、情けない思いをしたのにも関わらず、今年もまた同じ事をしてしまった自分に凄く腹が立ちました。どんなことがあろうとも常に冷静でいられる強い精神力を身に付けなければならないことを改めて痛感しました。
転倒したことで体の各部を痛めてしまい、決勝に出場するかどうかを、明日のウォームアップを走行して決めることにしました。
ウォームアップ
走行前にマシンに跨ってみたのですが、凄く肩が痛く、走れるか微妙な感じでしたが、とりあえず乗ってみようと思い、コースインしました。案の定、肩の痛みが激しくとても辛い走行でしたが、なんとか走りきれると自分で判断し、決勝に出場することを決めました。
決勝
決勝前にYSPトレーナーの方に、体のケアをして頂き、そして痛み止めの座薬を入れて決勝に挑みました。すぐに効果が現れ、痛みが大分抑えられました。朝から非常に天気が良く、路面温度もグッと上がったのですが、250の決勝前には強く冷たい風が吹き始めました。
スタートは良くも悪くもなくといった感じで、1コーナーへは順位変動なく進入しました。1周目の130R、V字コーナー、最終コーナーで上位ライダーが転倒し、6位でコントロールラインを通過しました。
2周目には1台をパスし、5番手に浮上。そこから4番手走行のライダーを追いかけ、差は確実に縮まっていったのですが、V字コーナーでシフトミスをしてしまい、追いつくどころか後車に抜かれてしまいました。すぐさま抜き返し、前車を追いかけましたが、毎周毎周ミスを犯してしまい、追いつくことが出来ないまま迎えた7周目、前車が1コーナーでコースアウトし、4位に浮上しました。そこから順位をキープしたままラストラップに突入。
しかし、5コーナーでブレーキングミスを犯してしまい、またもや後車に抜かれ5位に落ちてしまいました。凄く焦りましたが、「まだ半周ある!落ち着け!」と自分に言い聞かせました。上手くS字コーナーで真後ろに着くことができ、V字コーナーで仕掛け、4位に浮上しそのままチェッカーを受けました。
結果としては4位でしたが、今回はレースウィークを通して、本当に最低でした。自分の弱い部分がハッキリと出てしまい、挙句の果てには怪我までしてしまいました。ここまでレースでミスをしたのは初めてで、こんなに集中力が欠けていた自分自身が凄く情けないです。
今回、ご支援、ご指導して下さったチームオーナー、監督、チームスタッフ、ヤマハ関係者並びにスポンサーの方々、体のケア、怪我の処置をして下さったYSPトレーナー、そして応援して下さった皆様、ありがとうございました。そして、不甲斐ないレースをお見せしてしまい大変申し訳ありません。
次戦の筑波は、僕にとって鬼門のサーキットですが、ここでいい流れを作れるように精一杯頑張りたいと思います。今後ともご支援の程宜しくお願い致します。