第7戦GP250クラス
山崎 郡 選手レポート
練習走行
約1週間前に事前テストがあり、半年振りに鈴鹿サーキットを走行しました。
いつもなら周回を重ねるたびにタイムが上っていくのですが、なかなかタイムを上げることが出来ず、一日目はとても苦労しました。
ようやく2日目はタイムも上りだしましたが、自己ベストには程遠く、少し苦しい状態でした。テスト終了後、問題点について藤本監督と相談をし、少しマシンセットを変更してレースウィークに入ることになりました。
迎えた金曜日、天気は生憎の雨となってしまい、マシンセットの確認が出来ませんでした。気持ちを切り替え、ウエットコンディションの練習だと思い、しっかり走行しました。この日、結局雨はやむことなく2本ともウエットコンディションでの走行となり、3番手タイムで終えることとなりました。
予選
当日は天気に恵まれましたが、気温が低く、風が強い中での予選となりました。
序盤はタイヤ、マシンセットの確認等を行いながらの走行でした。気温が低かったので、ワンランク軟らかいタイヤをチョイスしたのですが、少し柔らかすぎた為、元の硬さのタイヤに変更することにしました。
残り15分を切ったところで、フレッシュタイヤに履き替え、タイムアタックに入りました。バシッとタイムを出そうと思っていましたが、風がきつく、マシンが安定しなかったり、思うようなラインを走れなかったりし、中々タイムアップ出来ずに5番手で予選が終了してしまいました。トップから4秒差というあまりにも酷い結果となり、自分自身凄く情けなかったです。
風を上手く利用できた上位2名との差が凄く出てしまった予選でした。明日はしっかり気持ちを切り替えて、どんな状況であろうといいタイム、いい結果をだそうと思いました。
ウォームアップ
決勝レースに向けて、タイヤ、エンジン、サスセットの確認をして、4番手でウォームアップを終了しました。
決勝
JSBクラスのスタートディレイにより、予定時刻より15分程遅れてレースがスタートしました。今回のレースは12週という少ない周回数だったので、必ずスタートを決めようと思っていました。
スタートは良くも悪くもなくといった感じで、1コーナーへは5番手で進入することが出来ました。しかし、少しブレーキングが甘く2コーナーで1台にかわされてしまい6番手に後退してしまいました。夕方に近づきだんだん路面温度が下がっていたので1周目は様子をみながら走行しました。
バックストレートで1台抜き、オープニングラップは5番手で通過しました。2位に宇井選手がいたので、早く前の2台をかわして、追いつきたかったのですが、少しミスをしてしまったりし、逆に離されてしまいました。
2台をかわして3位に浮上した時には、2位との差がかなりあり、3位狙いに切り替えました。ピットボードで後ろとの差を確認しながら、とにかく自分のペースを乱さないように、しっかり集中しながら走行しました。
夕方に差し掛かり、ちょうどS字が影になってしまい、思うように攻めることが出来ず少し苦労しました。前に誰もいなかったので、自分のペースを上げるのが大変でした。終盤に差し掛かり、意地でも引き離してやろうと思いペースを上げましたが、残り2周のところで4位の及川選手が急激に差を縮めてきました。
最終ラップのメインストレートで、チームスタッフ一同が「ペースを上げろ」の合図を出してくれたので、とにかく自分のもてる力をすべて出し切ろうと思い、必死に走りました。最後、転倒しそうになりましたが、なんとか順位をキープすることが出来、全日本選手権で初の表彰台3位を獲得することが出来ました。予選では全然攻めきれず悔しい思いをしたし、前回の岡山のレースの悔しさがあったので、今回表彰台に上れて、凄く嬉しかったです。
今回、やっとレースらしいレースが出来、まだまだ自分に足りない部分を見つけることが出来、来期に向けていい課題が見つかったように思います。
今回、ベストリザルトを残せたのも、ご支援、ご指導してくださったチームオーナー、チーム監督、チームスタッフ、ヤマハスタッフ並びにスポンサーの方々、そして応援してくださった方々のお陰です。本当に感謝の気持ちで一杯です。
この1年間、ご支援、ご指導して下さり本当に有り難うございました。