第4戦ST600クラス
宮崎 敦 選手レポート
ケガを負いながら3位表彰台を獲得。ハンディがありながらも順調なスタートを切ることができた2006年シーズン開幕戦での宮崎だったが、2戦目の筑波ではマイナートラブルが決勝中に出てしまい、16位フィニッシュ。何とか本来のレースがしたいと、今回はレース事前にテストを行った。それなりの手応えを感じながら、今大会第4戦オートポリス大会のレースウイーク入りをする。
ART合同テスト日の金曜は朝から激しい雨が降り、午後もヘビーウエット。
翌予選の土曜日も朝から雨。1回目、組4番手とまずまずのスタートとなり、2回目も4番手。予選結果は各組頭取りとなり、宮崎は2列目8番グリッドを得ることとなった。
心配の雨は土曜日の夕方に止み、空には星が見えるほど回復。決勝日はドライが予想された。
日曜は厚い雲が空を覆ってはいるものの、雨は落ちてこない。朝のフリー走行もドライコンディションで行うことができた。風も強く気温も低く15度前後と、この時期にしては寒さを感じるほど。このレースウイーク初のドライで決勝は難しいコンディションの中でスタートを切ることになった。
宮崎はまずまずのスタートを切り、上位グループの中でオープニングラップを走行。しかしこの一周目のコース中盤のセクションで他車が宮崎のマシンに向かってぶつかってきた。宮崎の前方で他車は大きく転倒する。危機一髪で宮崎はそれを回避し転倒は免れたが、この接触でマシンに変な挙動が出てしまうようになっていた。アクシデントがありながらも一周目を12位で通過。その後もマイナートラブルを押さえようと走るのだが、周回をこなせばこなすほど症状は激しくなる。結果ペースを上げる事も維持する事も困難な状況で何とかポイント圏内の走り続けたのだが、悪化するトラブルを終盤には全くカバーしきれなくなり、16周のレース終了時には20位までポジションを落とす結果となった。
宮崎敦「事前テストも行うことができ、ドライのデータもあったので決勝は楽しみだったのですが、レース中、自分のライディングをすることがまったくできませんでした。最後まで走り切った状態でノーポイントというレースは自分にとって初めてで、しかもそれが2回続いたという状況は信じられない気持ちでいっぱいです。開幕戦では体調も万全ではない中で、良いスタートを切れていただけにこの2戦とても残念です。が新たに気持ちを立て直し、自分本来の走りをお見せできる戦を出来る様準備していくのみです。応援、ありがとうございました。」