第3戦GP250クラス
山崎 郡 選手レポート
練習走行
3週間前のテストで初めて筑波を走行しました。すごく小さなコースだったので、少し驚きました。なんとかコースにも慣れ、まずまずの調子でレースウィークに入りました。
A・R・T合同走行では、2本ともドライコンディションで走行することが出来ました。
1本目は、事前テストの感覚を取り戻すため慎重に走り、9番手で走行を終えました。自分自身の調子は良かったので、2本目のタイム更新へと期待が膨らみました。
2本目は気温も上がってきたので、タイヤのコンパウンドなどを変更して走行しました。とても好い感触を持ちながら走行していましたが、残り5分くらいのところで不覚にもフロントからスリップダウンしてしまいました。幸いにも身体、マシン共に問題はなく、タイム的には自己ベストを更新し総合5番手でA・R・T合同走行を終えました。転倒はしてしまいましたが、予選に向けて第1戦のとき以上に気持ちも高まっていきました。
予選
朝から雨が降り、完全なウェットコンディションで予選が始まりました。昨日の走行で好い感触を持てていただけに少し残念でした。
事前テストでハーフウェットは走行していたものの、完全なウェットコンディションでは走行したことがなかったので、序盤は落ち着いて走行しました。徐々にペースを上げていこうとしましたが思うようにタイムが上らず、一度ピットインしました。サスセットを変更し、残り7、8分のところで再度コースインしました。少しは乗り易くなったものの今ひとつタイムアップすることが出来ず、結局14番手で予選を終えました。
マシンのサスセットの問題も少しありましたが、一番問題だったのは自分自身の気持ちだと思います。経験不足の雨に戸惑ってしまい、なかなかタイムを上げられず、逆に焦ってばかりでした。ドライコンディションでの走行が好調だっただけに、悔しさと同時に自分自身の弱さを痛切に感じました。
ウォームアップ
昨日降っていた雨も止み、1コーナー以外はドライコンディションで走行することが出来ました。とにかく転倒しないように落ち着いて走り、ウォームアップを終えました。
決勝
練習走行はドライ、予選はウェット、そして決勝は天候に恵まれドライコンディションの中、決勝レースがスタートしました。
14番グリッドからのスタート。なんとかうまくスタートを決め、出来るだけ順位を上げ1周目を回ってきたいと思いました。しかし、スタートで若干出遅れてしまいました。1コーナー、第1ヘアピンで何台か抜き、最終コーナーへ入り1周目を終えようとした時、最終コーナー出口でハイサイドしてしまい、残念ながら転倒しリタイヤとなってしまいました。
1周もしないでレースを終えるなんて初めての経験でした。今から考えると、まだレースは始まったばかり、まだ残り29周もあるのに、何を焦っていたんだろうかと思います。
レース前、西上社長に「レースを楽しんで来い。」と言われていたにもかかわらず、落ち着いてもっと冷静にレースをし、その中でいろんな事を学んでいかなければならなかったのに、本当に情けなく悔しいです。
社長、監督、チーム関係者、そしてヤマハ関係者、スポンサーの方々には、大変ご迷惑とご心配をお掛けしました。本当に申し訳ありませんでした。負傷した右足はメディカルの方々並びにヤマハ関係者の方々の応急手当のお蔭で大事にいたらず、なんとか次戦に出場出来そうです。これも全て親身にお世話頂いた皆様のお蔭だと思っています。本当に有り難うございました。
次戦のオートポリスでは、自分自身、納得のいくレースができるよう精一杯頑張りますので、ご支援の程よろしくお願いします。