RC KOSHIEN 2002 ROAD RACE Results & Reports イメージ画像
 
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Round1 MINE GP250嘉陽選手レポート

嘉陽選手画像2

■目標:

 予選では、25秒台に入れる事。そしてコンスタントに26秒台に入れて走行する。フロントタイヤの消耗を最小限に抑える事。決勝では、優勝すること!後半のラップタイムを下げない事。

■公式練習

 金曜日はまずフロントタイヤの形状違いのものをテスト。コーナーリング時での接地感を得るためにテストしたが、慣れる時間やそこからセッティングしていく時間がないため、今回のレースではこのタイヤの使用を見送った。リヤタイヤとフロントタイヤの相性もチェックした。テストまでは396というコンパウンドがなかったため、Dというタイヤでの走行だったが、今回は396が使えるので少しはフロントタイヤの減り方も良くなった。キャブセッティングも2回目の走行はなかなかいい感じで決まってきた。圧縮を上げたみたいで、エンジンにパンチが出ていて力強かった。

■公式予選

 一回目は、ピストンの慣らしがあったので最初の数周は慣らし走行。タイヤを変えてタイムアタックにいったが、自分の走る位置が悪くなかなかクリアラップが取れずにタイムアタックとなってしまった。残り時間が少なくなってきたのもあって、空いてるところを探す余裕がなかった。しかし、その中でも27秒前半で周回出来ていたので二回目は必ずクリアなところで走行しなければならない。この走行ぐらいから少しデトカンの数字もかなり打つようになってきていた。風向きも考えて、二回目の走行ではコンマ3丁ぐらいショートにふってみる事になった。コーナーリング時の事が少し心配だったが、なんとか乗れる範囲であった。
 二回目は、始めからエンジンのフィーリングが悪く、回転だけ見ると回っていくのだが加速しなくなってきていた。12000回転過ぎからの加速が鈍く、何か抵抗を感じた。そして走行時のフィーリングは上が濃くなってきていてチェンジアップ時に特に感じた。ストレートは遜色なく走っていくのだが、低速、高速コーナー立ち上がりで加速がすごく鈍る感じだった。 嘉陽選手画像2

 どんなにアクセルを早く開けてもスピンしないでタイヤも全然空転しない状況だった。風向きも少し影響しているのかもしれないが、各コーナーのブレ−キング開始位置もかなり奥になっていた。この日は風向きが安定せずに向かい風の時が多かった。エンジン不調の原因は、バルブの締め付けがゆるかったらしく、それがエンジン不調の原因ではないかというものだった。ライディング面では、TZで初めて全開で攻め込んだ。何回かコースオフする時もあったが、ここまで攻め込めたのはこれからにとってすごく収穫があったと思う。

■決勝

 朝のウォームアップ走行でも、昨日のエンジン不調がほとんど変わらず加速感が足りない感じだった。決勝は点火時期を変える事が出来るみたいなので、サイティング時に4か6のどちらかで決める事になった。
 スタートはミートは悪くなかったのだが、クラッチを離していくタイミングを誤りかなり順位を下げてしまった。しかし、周回ごとに順位を上げ2番手まで上がったが、その時にはもうフロントタイヤがかなり切れ込んできていて、なかなかトップの小山まで追いつく事が出来なかった。これは、人を抜いていくうちにタイヤが消耗してしまったと思う。
嘉陽選手画像3  エンジンは点火時期を4にして走っていた。これは4の方がチェンジアップ時の回転の落ち込みが少なく、ピックアップも6に比べよかったからである。このおかげでかなり助けられました。何回かフロントがボトムして跳ねてしまう事もありましたが、なんとか切れ込まないで走行できた。

 やはり、ホンダ車と比べるとレース時のバイクのフィーリングが全然違うので、そういう面でも少し戸惑いがあった。レース時に思ったのだが、自分はアクセレーションをもっと上手い事操らなければと思った。タイヤが減ってくると、その辺の動作がかなりシビアに影響してくる。今回はレースを通じてかなりTZでのレースの走り方が見えてきたと思う。

 次の走行では、開け始めから全開域になる少し前のところをもう少し薄くして走るといいのではないかと自分で感じた。そして、スタートはもう少し練習していく必要があると思う。スタートでの差はかなり大きいものだということを改めて痛感させられた。フロントの使い方ももう少し考え方を変えていく必要性があると思う。次戦までにこのあたりを良くして優勝につなげたい。
嘉陽選手画像4