追い上げるも16位でチェッカー
開幕戦で3位表彰台を獲得した宮崎だったが、レースウイークのスケジュールをすべてこなして過激な動きをしたために、折れている肋骨が離れてしまい、連日激痛に見舞われてしまった。痛みが落ち着くのに1週間以上かかってしまったが、それでも5月上旬の事前テストには痛みなく臨むことが出来た。
しかし事前テストはあいにくの雨となってしまい、ドライでの走行は出来ずじまい。第3戦初日となる金曜日の合同テストはドライだったため、ここで晴れのセッティング出しをすることとなった。1回目の走行は1分0秒283で組7番手、2回目は59秒761で4番手と、順調にセットアップを進めることが出来た。しかし明けて土曜日は朝から雨。事前テストがウエットだったので、セットアップ自体はテストデータをベースにスタートさせればよかったが、思わぬマイナートラブルが発生してしまい、その解決に時間を割かれることになってしまい中々タイムが上げられない。1回目は1分5秒885で組トップのタイムから1秒7遅れの19番手。2回目も1分4秒783で組トップから1秒6遅れの12番手。
今回のレースの周回数は長く18周で行われる。しかし木曜日の走行は、1周でも全力で走ることが出来ない。様子を見ながら周回し、今後どうするかはそれぞれのセッションを走り、対応していくことにした。特にこのサーキットは直線の後に90度コーナーがレイアウトされるといったストップ・アンド・ゴーのコース。ブレーキングがいちばん辛い宮崎にとって、コースレイアウト的にも厳しいものがあった。
結局、2回目のタイムで予選34番手、9列目と最後列からのスタートとなってしまった。
ドライとなった決勝日朝のフリー走行では1分1秒844で9番手となる。狭い筑波のコースレイアウトの難しい状況の中で、決勝での宮崎の激しい追い上げが期待された。
レースがスタートしまずまずのスタートを切った宮崎は1周目でジャンプアップし、26位でクリア。3周目24位、4周目23位と着実にポジションを上げていく。レース中盤には半分のマシンをパスし17位までポジションを上げていくが、ここ筑波は2kmの距離の中に180度ターンする大きく曲がり込んだコーナーが連続するため、パッシングポイントがなかなかない。ストレートで一気に複数台をパスしたいところだが、なかなかそれも出来ない。
30周終了時点で16位まで追い上げたのだが、ここでチェッカーとなる。
宮崎敦「ウエットでの走行自体は事前テストもしていたということで特に問題はなかったのですが、予想外のマイナートラブルが発生してしまい、その解決に時間を割かれてしまいました。最後列という自分のレース人生で初めての経験をすることになってしまいました。決勝はとにかく前を走るマシンを1台でも多く抜こうと頑張りましたが、コースレイアウトの関係もあり中々厳しかったです。マイナートラブルは改善を急ぎ対応していきたいと思います。引き続き応援、宜しくお願いいたします。応援、ありがとうございました。」
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