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全日本ロードレース
第3戦 筑波

宮崎敦選手レポート


順調なセットアップをしながらもパッケージングのレベルアップを痛感。決勝8位フィニッシュ。

開幕戦から約1ケ月半のインターバルを挟み(この間、JSB1000クラスのみ第2戦で開催)、シリーズ第3戦が5月13日から茨城県筑波サーキットで開催された。

ここ筑波サーキットはシリーズ中もっとも短いコースで、全長2kmの中に、180度ターンのタイトコーナーが連続し、ラップタイムも1分を切る、ライダーにとって非常に過酷なコースとなっている。ストップ&ゴーの連続となることから、好成績を残すためにはエンジンパワー、車体のセットアップが重要となるコースレイアウトだ。

開幕戦で使用したエンジンをチームはオーバーホールし、その甲斐あって、エンジンパワーは開幕戦以上のパフォーマンスを見せていた。

金曜日の合同テストから、宮崎は安定したラップタイムを刻み、組トップとなる59秒399と順調な滑り出しを見せた。トータルでも総合2番手と、ライダー、マシンともに好調さを維持していることが確認でき、上位入賞という結果を残す為のベストセッティングを見つけ出していた。

土曜日の予選もドライで行われ、1回目は59秒467で組3番手となり、続く2回目はレギュレーション上、新品タイヤを使うことができないため、中古タイヤで走行。それでも59秒704で組7番手となった。この結果、スターティンググリッドは3列目9番手となる。

決勝日は朝からどんよりとした曇り空。しかもST600クラスのウォームアップ走行前にぱらぱらと雨が落ちてきて、路面は微妙に濡れた状況となった。このウォーミングアップ走行では決勝レースがレインコンディションとなった場合を想定し走行を開始。レインコンディションでの、マシンのセットアップを確認しながらの走行となったが、1分5秒597でこのウォームアップ走行でトップタイムをマークした。

不安定ながら天候は回復に向かい、レースはドライコンディションでスタートすることとなり、予選9番手からスタートした宮崎はスタートやや出遅れ12番手あたりにポジションを落としてしまうが、周を重ねるごとにポジションアップ、そこから追い上げるレース展開となった。

前のライダーをパスし、安定した走りで着実に順位を上げ、20周目には8位争いの集団の前に出た。トップグループは59秒中盤から後半でラップするのに対し、宮崎は5周目に59秒341までタイムをあげたが、その後は集団の中を走るということもあり、59秒台のキープが難しい。そのこともあり、宮崎の走る集団と前は既に差が広がってしまっており、そのまま8位でチェッカーとなった。

開幕戦からさらに順位を上げ、第3戦以降での上位入賞にまた一歩近づいている。

宮崎敦「天候があいまいだったため、ウォームアップ走行では決勝レースがレインコンディションとなることも想定してセッティングを進めてました。マシンのセットアップ自体は順調で、決勝もそれなりの手応えを感じていたのですが、レースでは路面コンディションが予想以上に急激に回復していったため、使用したタイヤには負担がかかる状態となってしまいました。実際にスタートしてみると、パッケージ全体としてのパフォーマンスの差をライバルに対して痛感することとなってしまいました。
さらにパフォーマンスアップさせるための課題も見つかりましたのでさらに煮詰め、前半戦折り返しのオートポリスに臨みたいと思います。頑張りますので引き続き応援、宜しくお願いいたします。」

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